こんにちは。
今回は、便器の交換で、1番大変な工程の、【古い便器の取り外し方】を解説します。
取り外す便器は、『TOTO DELICIA S810B』です。
この便器は、少し独特なのですが、基本的な事を押さえておけば、
どの便器でも、対応できるでしょう。
まずは、ウォシュレットを取り外します。
水道工事の基本ですが、まず止水栓(給水のバルブ)や水道メーターなどで、
水を止めるのを忘れないでください。
そして、モンキーレンチを使って、タンクとの接続部分、ウォシュレットとの接続部分を
外します。
このような状態にします。
ウォシュレット本体は、向かって右側にボタンのように、押すと引っ込む部分があるので、
その部分を押しながら、手前に引いて外します。
こんな感じになります。
次は、タンクを取り外します。
この便器の、他と違うところは、
多くの便器は、タンクを取り外す時に、便器の下側(タンクの下側)にあるナットを、
緩めて取り外すのですが、
DELICIAのタンクは、タンクの内部にナットがあって、それをマイナスのドライバーで、
外します。
この部分です。
そして、持ち上げると外れます。(重たいので、腰に注意してください。)
次に、便器を取り外します。
まず最初に、便器内に溜まっている水を、手動灯油ポンプなどを使って、抜きます。
そして、便器の後ろの方にある、床と固定しているビス(10mm)とナット(13mm)を、計4つ外します。
こんなキャップが付いてると思います。
そして、便器を持ち上げて、取り外します。(今度は、もっと重たいです。二人の方が安心です。)
新しい便器を取り付ける、下準備。
外すと、このような床フランジという、排水継手が付いています。
今回は、接着剤が塗って無かった為、スッと取れてしまいましたが、
本来なら、接着剤で接続してあるので、もうひと手間、必要です。
まず、パイプソーで、床とフランジの間で、管を切断します。
そして、パイプの中に残った部分は、トーチランプを使って、柔らかくして取り除きます。
水道メーターを閉めたのを確認して、止水栓の交換
古い止水栓を外して、新しい便器とセットになっている、止水栓に取り替えます。
ここでは、シールテープというものを、使います。(別途、準備)
新しい便器のための、排水工事
最近の便器は、排水芯が奥の壁から、200mmの場合は、
排水管を、床から60mm立ち上げるタイプが多いので、
このように延長する部材(75Φ差込ニップル)を別途、用意しておく必要があります。(接着剤も一緒に)
便器とセットになっていませんので。
あとは、新しい便器を付けるだけ。
このような状態まで、準備しておけば、あとは、新しい便器を、施工説明書の手順に従って、
付けていくだけです。
今回は、この後、『TOTOのネオレスト』を付けました。
こんな感じまで準備出来れば。
最終的には、こんな感じです。
ネオレストの設置方法も、次回解説したいと思います。
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