第2種電気工事士 合格への道筋

せいかつ

こんにちは。

2019年、知り合いの電気屋さんに勧められて、第2種電気工事士試験を受けてきました。

そして、見事合格することができました。

なので、私の経験を踏まえて、第2種電気工事士試験の合格までの道筋を、

体験談として、記事にしたいと思います。

筆記試験の話

未経験でも大丈夫です。

まず、私は建設現場の経験があるのですが、まったく未経験の人、まったく関係のない仕事を今やっている人が、合格できるのか?

そもそも、受験できるのか?ですが。

どちらも、まったく問題ありません。資格制限もありません。

参考書の内容をしっかり勉強すれば、十分合格できます。

もちろん、建設現場での経験が有利になあるということは、言えると思います。

それ以外の、製造関係の現場などの経験も有利になるでしょう。

ただ、未経験の人でも、合格できます。

筆記試験勉強に必要なのは、参考書1冊と、過去問題集1冊

筆記試験ですが、1冊の参考書をしっくりやれば、十分合格できると思います。

何冊もいろんなタイプの本を読み漁る必要はないと思います。

ちなみに私は、書店で1番目立つところにあった、

  • 株式会社 ツールボックスの『第2種電気工事士 筆記試験 すい~っと合格』
  • 株式会社 電気書院の『過去10年間の問題と解答ー筆記試験 模範解答集』

で勉強しました。

手順は

参考書を1回最初から最後まで読みます。

理解できるか、できないかはあまり気にしないで、とにかく1回、通して読みます。

それから、過去問題を解いていきます。

2,3年分で良いと思います。

でも、全然、この段階では合格ラインの6割までは、正解できないと思います。

ただ、ここでは、こういう風に出題されるのか、的な確認程度でOKだと思います。

そのあと、参考書の2周目です。

問題に触れた後だと、大分参考書の見え方も、違ってくると思います。

細かく見ていくと、

まず、配線図記号、器具、材料、工具、辺りは、ほぼ暗記ものです。

割とマイナーな物もしっかりカバーしておいてください。

このあたりの問題で、取りこぼしたくは無いので。

例えば、自分の家や、職場などを見渡して、これはこう言う名称なんだ、って感じで

触れとくのもいいと思います。

自分の家で言うと、

  • これはダウンライトって言うのか、とか。
  • エアコンの差込口はなんか他と違うな、とか。
  • 廊下の照明ってこっちでも付けたり、消したりできるな、とか。

こういう感じで、可能な物は普段の生活から。

次に、法令と検査方法

ここも、暗記と言うか、覚えるまで繰り返し読むのが近道だと思います。

電気工事士でなくても、出来る作業と出来ない作業のところなんかは、

自分のイメージと実際のギャップを確認する感じで。

意外とこんなことは出来るんだとか、やっぱりこれは電気工事士じゃないとね、みたいに。

この法令と検査方法はページ的に、量がそれほど無いので、取りこぼしの無いようにしたいです。

次に、電灯配線と複線図ですが、

ここは、いちいち理解しようとするよりは、ひたすら数をこなせばいいと思います。

そうすれば、自然と理解出来ちゃってくると思います。

この分野は、実技試験でも役に立つ、と言うか、実技試験では避けては通れないので、

数をこなして、損はないと思います。

1問づつ頭で理解しようとするよりは、ポンポンこなしていった方が、楽です。

次に、配線設計と電気工事です。

ここはほとんどが、数字の暗記と言う感じです。

少し、公式を使うところが出てくるんですが、パニックにならずに、

ゆっくりと理解していけば、意外と単純なことを言ってます。

幹線の許容電流の所なんかは、まず初めに、電動機(モーター)とそれ以外の負荷(電熱器)

を比べて、

もし電動機(モーター)の方が大きければ(大体そういうのが問題に出るんですが)

次は、電動機(モーター)の総量が50Aを基準にどうなのかを見て、

大きいなら1.1、以下なら1.25、っていう感じで。

3段階くらいの手順でいけば、公式丸暗記よりは、早いと思います。

この配線設計と電気工事の分野は量があるので、時間がかかると思いますし、かけて良いと思います。

最後の、1番厄介な電気の基礎理論とここで7割くらいの労力を使う感じで。

それだけに、それ以外の、配線図記号、器具、工具、法令、検査方法、電灯配線と複線図は、(焦らなくてもいいんですが)サクサク読んで、問題こなして、

あまり悩まないでいきたいです。

最後に、先ほども触れた、1番厄介な電気の基礎理論です。

もうここは、2週間くらい無いとマスターできない、ってくらい時間もかかるし、

エネルギーも使います。

公式出てくるし、もちろん計算m子しないといけないし、カタカナ用語も出てくるしで。

最初は、私も、少し諦めた、と言うか、ここは捨てようくらいに思っちゃいました。

ただ、ここを捨てると、他でカバーしないといけないから、逆にそっちの方がプレッシャーになるかと。

最初に挙げた、私が使った参考書では、この分野が、細かく13個に分かれてる感じなんですが、

1つ1つ時間をかけて、理解していく感じじゃなくて、割と薄い理解度のままでも、

次のページにいっちゃえみたいな、それで、何周も繰り返すみたいな。

1つ1つの公式が関連が全く無いわけでもないので、通しで理解しようとした方が、

まだ早いと思います。

それと、この章は試験本番まで割と頻繁に触れておきたい感じです。

ここ以外は、そんなに期間中ずっと触れときたいとかは無いですが。

この章は、理解できたと思った後でも、1日最低、1問はやりたいです。

(暗記ものではないので、計算癖をつける意味で)

この章は、出来る人は満点、出来ない人は0点、があり得る分野だと思います。

しかし、この分野が苦手な人でも、0点じゃなく、少しでも加点出来れば。

正直、ここ苦手な人は、何点か取れればいいや、くらいでいいんです。

勉強時間はどれくらい?

私の場合は、2019年の上期試験で合格したんですけど、

筆記試験で言うと、3月の下旬に受験申込をして、それから、試験日の6月2日まで、2か月ちょっと。

なので、試験まで、3か月あれば、十分余裕を持って勉強できると思います。

私の場合も、1日、1時間も2時間もやるんじゃなくて、割と最初のうちはちょこちょこ。

参考書を10ページから15ページくらいを、最低ラインで。

そうすれば、半月ちょっとで、1回読み終わる感じです。

次に、過去問題を2,3年分。これは、3,4日あればできます。

それから、2周目の参考書に。

少しペースアップできると思うので、ここまでで、1か月ちょっとかな。

それでまた、過去問題を2,3年分。

この段階で、大分暗記ものは出来てくると思います。

ここから、まだ1か月以上あると思うので、余裕を持って、厄介な公式関係の章を

重点的にできます。

その間も、暗記系の章もちらちらやりながら。

このペースでやっていければ、3か月あれば、ゆとりが持てると思います。

もちろん、もっと1日の勉強時間が取れる、と言う人は、もっと短い期間で可能だと思いますが。

やはり、公式問題のところがあるので、時間的余裕はあった方がいいと思います。

なので、今年2020年下期試験の場合は、筆記試験が10月4日の日曜日なので、

3か月前と言うと、7月ごろから、勉強を始められればいいかなと思います。

ちなみに、受験申込受付期間は7月30日~8月13日までです。

うっかり忘れないように。

技能試験の話

勉強期間はどれくらい取ればいいのか?

これは、筆記試験の結果が気になるところなんですが。

技能試験にいけそうだ、となったら、筆記試験のすぐ次の日から準備を。

筆記試験から技能試験まで、大体2か月前後あります。

技能試験の場合は、まず道具を揃えないといけません。

あと、練習用の材料も。

道具はネットでもセットで売ってますし、ホームセンターで買う、知人に借りる。

どれでもいいでしょう。

全部そろえると、2万円弱といったところでしょうか。なかなかですね。

これだけでも、もたついてると、1週間くらいすぐに過ぎちゃいます。すぐに揃えたいです。

とにかく、すぐに練習を始めたいんですが、

あと、練習用の材料も購入するなりしないといけません。

Amazonで1万7,8千円で売ってるのを購入するのもいいですし、

自分なりに知人に譲り受けたり、

ホームセンターで個別に購入してもいいし。

ただ、電線やリングスリーブは、たくさん練習したい人は追加も必要になるかも。

節約しながら、工夫しながら、練習してください。

試験勉強と練習、どんな感じ?

技能試験はあらかじめ公表されている、候補問題13問の中から、1問出題されます。

なので、この13問を徹底的に練習する事になります。

寸法や電線の種類など、試験当日にしか、わからない情報もあるんですが、

その辺は、私も利用した

株式会社 オーム社の『技能試験 公表問題の合格解答』

という本が販売されているので、そこで予想された情報でやっていけば、大丈夫です。

私の時は情報が試験とぴったりでした。

実技の前段階として、まず、単線図を複線図に直して、必要な情報を自分なりに、

見やすく整理する必要があります。

しっかり理解して、複線図にするように練習しておけば、本番でも安心です。(暗記ではなく)

試験本番では、この作業は2,3分で完了したいです。

次に、実技の作業ですが、実際の材料を始めて目にする人もいると思いますが、

複線図と照らし合わせて、スイッチなどの接続の方向など、勘違いの無いように確認を

しっかり。

繰り返し練習すれば、皆さん問題なく課題をクリアできると思いますが、

私の経験談から、本番での注意点を。

とにかく緊張しました。思い通り指が動きませんでした。他人の手みたいに。

あと、これは全員平等なんですが、スペースが狭い。

机の上の限られたスペースで作業しなければなりません。

時間的には、練習でぎりぎりだと、本番できついかも。

スペース的には、狭い机の上での練習もやっておいた方が安心。

試験に持っていく道具

基本の7つが

  • ペンチ
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • ナイフ
  • スケール(メジャー、巻き尺)
  • ウォーターポンププライヤー
  • リングスリーブ用圧着工具

あと、これに加えて持って行ったのが、

ホーザン㈱のVVFストリッパーです。

どこのでもいいのですが、このケーブルストリッパーはあると無いのとでは、全然違います。

私は使わなかったんですが、

ビクターのVA線ストリッパーは、さらに時間短縮になるかもです。

あと、意外と時間を取られたのが、シースや絶縁被覆を剥く際の、寸法どりです。

スケールで測ってやったんですが、後々、10センチの定規があれば便利だったなあ、と思いました。

道具の中で、特にケーブルストリッパーとリングスリーブ用圧着工具は、

慣れが必要なので、よく練習してください。

圧着工具は片手で使えるかどうかで、作業効率が大分違ってくるので、

手が小さいとか、力がないとかの人は、工夫が必要かも。

小さいものも売ってるようなので、選択肢に。

最後に、試験本番では、緊張で手が思い通りに動かなかったり、時間がギリギリとか。

覚悟しておくくらいで、ちょうどいいと思います。

それでも、受かるくらいに、しっかり繰り返し練習しておいてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました