こんにちは。
トイレのタンクは、単純に言うと、溜めた水を一気に流して、
便器をきれいにする、働きがあります。
3つの大きな機能
ボールタップ
まず、タンクに水が溜まったら、自動的に水を止める機能です。
これは、ボールタップという部材が付いています。
フロート
次に、溜まった水を、一気に流す機能です。
これは、レバー、鎖、フロート、というセットです。
フロートとは、浴槽のゴム栓のようなものです。
それをレバーで開け閉めして、水を流します。
3つ目は、故障時の保険として、オーバーブロー管があります。
オーバーブロー
オーバーブローというのは、水を溜める際に、故障で水が出っぱなしになった時、
あふれる手前で、水を適切な所に流す(逃がす)機能があります。
例えば、洗面台にもゴム栓をして、水を溜めると、あふれる前に、上の方にある穴に、
水が入っていきますが、それがオーバーブローの機能です。
トイレのタンクには、この3つの機能が必要なんですが、
故障するのも、大体このどれかです。
すべてが正常に機能して、初めて適切な量の水を溜めておけるのです。
出っぱなしになったり、流れっぱなしになったりするのは、それかが故障しているからです。
それぞれの症状、原因、処置
ボールタップが故障しているのならば、
本体ごともしくは、部品の交換が必要です。
タンクの型番によっていろいろな種類があるので、メーカーのホームページで確認してください。
TOTO https://jp.toto.com/support/repair/solution_t/index.htm
LIXIL https://parts.lixil.co.jp/lixilps/shop/special.html?fkey=toilet
ボールタップの故障というのは、
- 浮き球を持ち上げても、水が止まらない。
- 浮き球を持ち上げると、水は止まるけど、オーバーブロー管の水位ラインよりも上まできてしまう。(水が溜まりすぎる)
などです。
水が止まるが、水位が高すぎる、と言う時は、
浮き球を調整できるタイプもあるので、その場合は調整で直るでしょう。
調整できない、または水が止まらない場合は、交換が必要です。
ボールタップにも、内部にゴムパッキンが使用されていて、
そのゴムは、時とともに、劣化しますので、交換方法を覚えておくといいでしょう。
フロートが原因で水がとまらない場合は、
レバー、鎖、フロートの動作を確認して、
正常に動いていれば、ゴムのフロートが劣化、消耗しているということです。
フロートの交換ということになります。
フォローとのタンクの型番によって、微妙なサイズの違いなどがあるので、
メーカーホームページでしっかり確認してください。
フロートの交換は、そんなに難しくはありません。
ちょっと手が黒くなるくらいです。
オーバーブロー管が破損してしまっている、というような場合は、
1度タンクを便器から外して、部材を交換する必要が出てきます。
この場合は、修理を依頼するのが良いのですが。
一応、タンクを脱着する手順を、書いておきます。
- ➀トイレの止水栓を閉める。
- ②止水栓からタンクへつながっている、水の管を外す。
- ③タンクと便器を固定しているナットを外す。
- (このナットはタンクの下に左右サイドに付いています。)
- ④ゆっくりタンクを持ち上げて外す。
- ⑤オーバーブロー管の部材を交換する。
- ⑥タンクをゆっくりセットする。
- ⑦ナットを閉める。(この時、きつく締めすぎると、陶器が破損する場合があるので、特に注意してください。)
- ⑧水の管を接続する。
- ⑨止水栓を開ける。
使用する工具は、
- マイナスドライバー(止水栓の形により)
- モンキーレンチ
- ウォーターポンププライヤーもしくはモーターレンチ
タンクは重たいので注意して、行ってください。
いずれにしても、トイレタンクの型番や形状などで、しっかり合った部材を、
手配する事が1番大事なところです。
タンクの型番は、多くは、タンク正面にのっています。
(例、SH400BAとかYDT-ZA180Eなど)
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